ブログ(アットホーム諸岡)

2022 .3.18

アットホーム諸岡

移乗サポートロボットHug(ハグ)

テーマ「ノーリフトで守ろう、入居者の身体と職員の身体」

 

利用者様の概要。93歳女性。身長135cm 体重39.8kg 現病歴小児麻痺

 

従前のトイレ介助は、車椅子でトイレまで行き、トイレ内にある手摺につかまり、介助者がズボン・オムツを外し、便座に座る。

排泄終了後、再度手摺につかまり車椅子に移る、という方法で介助していました。

 

この介助方法での課題は、入居者の体調によって、手摺につかまる時に、立位保持が不安定なこと。

ユニットでミーティングを行い、上記を克服する為に、Hug(移乗サポートロボット・ハグ)の使用を決めました。

 

Hugの使用方法は、まず車椅子に座っている入居者の前にHugをセット。入居者にHugの手持ちバーを掴んで頂く。その後、電動で入居者の立位介助を行い、立位をとった体勢でトイレまで誘導。座面前にHugをセットし、電動で座面に座っていただくといった流れです。

 

Hugを1カ月活用し、その感想を確認すると、初めは不安だったがしっかりつかまれば、不安はなくなった。体全体の筋肉が強くなった様で非常に良かったとの事。

 

Hugは介助される側、介助する側、双方にメリットがあります。

介助される側のメリットは、人力での移乗介助よりも、Hugは両腋窩と胸部と膝部で立位保持をサポートするため、支える支点が多く加重が分散され痛みが少ないことです。

介助する側のメリットは、ベッドから車椅子への移乗介助のみでなく、トイレ誘導時や入浴介助のズボンの着脱の際もHugをかつようすることで、身体的負担の軽減が図れる点です。

対象者は少ないですが、今後も入居者の身体と機械を使う事で、入居者には安心・安全を、職員には安心と身体的負担軽減ができるよう、更に取り組んでいきたいと考えています。