ブログ(アットホーム諸岡)

2021 .5.18

アットホーム諸岡

ムース食

 

アットホーム諸岡では、入居者様の楽しみの一つでもある食事を、日清医療食品さんに業務委託しております。

 

施設食には高齢者の身体状況に合わせ、治療食や形態も様々あり、それらを施設の厨房にて毎日手作りで提供しております。

そんな多々ある食事形態の中から、「ムース食」にスポットを当て紹介いたします。

 

ムース食とは、通常の料理をすりつぶした後、とろみ剤などを使って再び料理の形に整えたものです。

介護食でありながら見た目や味、香り、食感も楽しむことができるのが特徴です。

 

通常の食事では咀嚼や飲み込みが難しく、流動食にするほどではないという方が、特に適しています。

舌でつぶせる柔らかさであり、スプーンでペースト状に潰して食べることもでき、水分でむせやすい方も飲み込みやすくなっています。

 

きざみ食やミキサー食といった介護食は、何を食べているのかわからず、食欲がわかないという方もいらっしゃいますが、ムース食は、これまでの食事に近い形で提供できるため、食事の楽しみを奪うことなく、しっかりと栄養を摂取することができます。

 

今回は、ムース食を作る作業工程を紹介します。

献立は、

・ミキサー粥

・鶏肉の塩麹焼き

・付け合わせ(にんじん、絹さや)

・南瓜いとこ煮

・フルーツ

以上です。

 

出来るだけ常食の方と同じものを食べて頂くようメニューを工夫しています。

 

まずは料理を食材別にミキサーにかけます。(こちらは絹さやです。)

 

 

加熱してとろみ剤を混ぜます。(オレンジ色のものは人参です。)

 

 

 

型に流して冷まします。

 

 

 

 

固まったら型から外してカットし、皿に盛りつけます。

 

 

 

 

完成です。

 

 

 

調理する上で、出し汁と一緒にミキサーにかけて固めた後、常食と同じソースかけるなど、おいしく食べて頂けるよう工夫しています。

適度なとろみは誤嚥を防ぐことができますが、とろみをつけすぎるとかえって飲み込みにくくなるため、固さなどに注意して提供しています。

 

今後も日清医療食品さんと連携をとりながら、個々に合った食事形態で、食べる喜びを感じていただきたいと思います。